“アートは人生”

6/4(土) ピースオン代表 相澤恭行さんの
イラクのお話を聞きに徳島大学の講義にお邪魔。
 
 
 
ヤッチこと相澤恭行さんは、イラクへの米軍の攻撃を止めようと、
ヒューマンシールド(人間の盾)としてイラクへ入った人。
 
あのとき、私も本当に戦争を止められるんじゃないかと震えた。
 
相澤さんはあれからずっとイラクに関わってきている人。
 
 
ここから相澤さんのお話より。
 
イラク戦争開始からの6年
 
相澤さん、初めてのイラクは2003年2月
イラクは確かに独裁色の強い国だった。
学校、病院、映画館、どこへ行ってもサダムの写真だらけ。
サダムの悪口をいう人はいなかった。
 
最初の印象は子供たちがたくさんいる国。(人口の半分以上が18歳未満)
もともとは石油が取れて豊かな国だったが、湾岸戦争以降の経済制裁により、
国は貧しくなる。
 
湾岸戦争のときに米軍が使った劣化ウランによる影響か、
白血病の子供たちが大勢。
バスラには子供たちだけのお墓がある。
経済制裁が行われた数十年で150万人以上が犠牲になったと言われている。
 
イラクの人々はいう、「今頃来ても・・・」 
本当に苦しかった経済制裁の期間、何もしてくれなかったじゃないか。
 
戦争はずっと続いていた。経済制裁には国連も、日本人も加担している。
 
人間の盾はイラク反戦運動として、
何十万人と人が集まれば、戦争は止められるのではないか。
本当にそう思った時期もあった。
 
米軍の攻撃による死者は100万人以上と言われているが、
その一つ一つにどれだけの悲しみがあるのか。想像を超える。
 
しかし、陥落したイラクに米軍が入ってきて、米軍の若い兵士と
顔を合わせる機会もあったが、その顔と人を殺した手とがどうしても結びつかない。
米軍としてイラクに来た人もアメリカの中ではマイノリティ達。
戦争には貧しい人たちが巻き込まれている。
 
あっという間にイラクは陥落。
その後、日本のNGOなど医療支援が活発になる。
ピースオンは大きな支援では取りこぼされるところを埋めていくような活動を行ってきた。
学校に通う子供達の送迎バス。
 
2004年米軍のファルージャ攻撃以降、情勢は一変。
米軍の攻撃の原因となった、アメリカ民間人が殺された事件は
実は民間軍事団体の人だった。
 
民間人であろうと誰も信用されなくなる。
外国人はすべて同じ。日本の自衛隊であっても
武器を持っているものはみんな敵。
 
子供達の送迎バスもピースオンのロゴを取り外して活動してきたが、
それも続けられない状況に。
 
米軍がいるイラクには周辺のアメリカを攻撃したい武装グループが
流れ込み、テロが繰り返されるようになった。
 
2005年-2006年、状況はさらに悪化。
イラク人同士の殺し合い。警察も信用できない。
フセイン時代に弾圧された人々が戻ってきて、宗派の違いで殺し合う。
このときに出た避難民は500~600万人。
 
相澤さんの友人はこのとき「イラクは死んだ」と言った。
友人の絶望は一番辛かった。自分は戦争を体験ではなく、目撃しただけだ。
痛みは想像はできても本当の辛さは本人にしか分からない。
 
今では、街は宗教の宗派であるスンニ派、シーア派の居住地が分けられ、
そこに壁が作られた。絶望から比べると少しはましになった。
 
今できることは何かとの問いに、その友人は、
「イラクを忘れないでくれ」と言った。その言葉に応えるには何ができるのか。
 
 
相澤さんたちは、イラクの子供たちと日本の子供たちの交換日記を行ったり、
イラクの文化、音楽、芸術を私たちに伝えてくれます。
 
イラクでギャラリーを運営する、サブティ氏。
彼は古い本のブックカバーを使って絵を描きます。
それもまたイラク戦争から生まれたアート。
 
というのも彼が住む街の図書館が砲撃によって崩れ、
燃えていく中、彼は一番好きだった本を必死に必死に探した。
 
やっと見つけ出し、本を手に取ったそのとき、
本はもろくも彼の足元にばらばらばらと崩れた。焼け焦げてしまっていた。
手元に残ったブックカバーを見て、彼の中に何かが生まれた。
それがこのアート。
 
サブティ氏は今もイラクでギャラリーを営み、
イラクに居る若いアーティストたちを中心に、個展を開いている。
 
この厳しい状況の中、なぜアートなのか。
 
イラクは、文学や美術が生活に深く密着した国だった。
一万年の文化の歴史を持っていた。
イラクの人々は危険な街を歩き、彼のギャラリーへ行く。
それは、文化を奪った戦争や人殺しに対するひとつの抵抗の形。
 
アートは人生そのもの、命だとサブティ氏は言う。
 
 
イラクの挨拶の言葉 アッサラーム アラン。
アッサラームは゛平和゛、アランは゛あなたの上に゛という意味。 
 
相澤さん。イラクと日本を繋ぐ人。
 
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